マダニはなぜ危険生物なの?重症熱性血小板減少症候群とは?

マダニ(真蜱)は節足動物門鋏角亜門クモ綱ダニ目マダニ亜目マダニ科 (Ixodidae) に属する
ダニの総称である。マダニ亜目(もしくはマダニ目)にはほかにヒメダニ科 (Argasidae) と
ニセヒメダニ科 (Nuttalliellidae) が含まれるが、本項では主にマダニ科に関する記述を
おこなう。英語では、大型の吸血性のダニであるマダニ類をtick、それ以外の小型のダニを
miteという。

特徴は?

マダニは種類によるが、体長3~8ミリで背面はかたい外皮に覆われている。草むらなどに生息
し、ひとや動物の血を吸い生きている。吸血後は10~20ミリにもなる。
喘息などのアレルギーを引きおこす家庭内に生息するダニは、0.5ミリ以下のちいさな種類で
吸血もしないがマダニは体表につくと皮膚をきり裂き、歯を刺しいれ吸血し、1~2週間に
わたり寄生する。その際に、さまざまな感染症を媒介する可能性がある。

感染症には?

マダニは春から秋口にかけおおく発生し、被害のピークはアウトドアが盛んになる5月、6月。
春がもっとも注意すべき時期だが秋口にも被害が拡大しており、一年をとおして注意が必要に
なってきている。
世界中に800種類のマダニがいると言われているが日本ではそのうち47種の生息が確認されて
いる。マダニが寄生し、吸血することで感染症を媒介される病気には「日本紅斑熱」「Q熱」
「ライム病」「ボレリア症」「重症熱性血小板減少症候群SFTS」「回帰熱」などさまざま。

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

平成23年に初めて特定された、SFTSウイルスに感染することにより引きおこされる病気。1~
2週間の潜伏期間をへて、発熱や嘔吐、下痢などの症状があらわれ、重症化し死に至ることも
ある。SFTSウイルス自体は、以前から国内に存在していたと考えられるが、平成25年1月に
初めての症例が確認された。現在までに全国では23府県で406例(うち66例で死亡)の症例が
確認されている(平成31年4月24日現在)。広島県については、37例(うち7例で死亡)の
症例が確認されている(平成31年4月24日現在)。

感染経路

おおくの場合、ウイルスを保有しているマダニに咬まれることにより感染しているが感染患者
の血液、体液との接触感染も報告されている。インフルエンザなどのように容易にひとから
ひとへ感染しひろがるものではないとされている。

症状

マダニに咬まれてから6日から2週間程度の潜伏期間をへて、おもに原因不明の発熱、消化器
症状(食欲低下、はき気、嘔吐、下痢、腹痛)があらわれる。ときに頭痛、筋肉痛、神経症状
(意識障害、痙攣、昏睡)、リンパ節腫脹、吸器症状(咳など)、出血症状(紫斑、下血)を
おこす。

予防策は?

マダニをよせつけない

マダニは公園や河川敷、山道など、草むらがあるところならどこにでも潜んでいる。気がつか
ないうちに衣類や肌に付着していることがあるので注意が必要。農作業、レジャーや庭仕事
など野外で活動する際には、次の点に注意が必要!

・長袖、長ズボンなどを着用し皮膚の露出を避ける。ズボンやシャツの裾などをいれこみ
 マダニの入りこみを防ぐ。長靴を履くのも効果あり。
・屋外活動後は、体や服をたたき、マダニに刺されていないか確認する。帰宅後は、すぐに
 入浴し身体をよくあらう。付着したダニをおとし、衣服は洗濯する。
・脱いだ衣服は放置せずにすぐ洗濯するか、ナイロン袋などにいれ口を縛る。
・吸血中のマダニを見つけた場合は、できるだけ医療機関で処置する。

ワンポイント

・マダニは、身体にとりつきすぐに刺すのではなく、体のやわらかい部位をさがし刺す習性が
 ある。
・マダニ類は体部をつまみ引っ張ると口器がちぎれ皮内にのこってしまうことがあるため、
 口器をのこさない方法でマダニを除去する必要がある。
・マダニを潰してしまうと、そのマダニがもし病原体をもっていた場合によくないので、
 マダニは潰さず慎重に除去する必要がある。

マダニに咬まれた場合は

症状がない場合は、医療機関への受診は不要。マダニに咬まれたあと、数週間程度は体調の
変化に注意をし、発熱などの症状があらわれた場合は医療機関で診察を受けてください。
咬まれてから2週間程度のあいだに発症した場合は、医療機関を受診し経緯などをふくめ
医師に相談する。

帰宅後は、着替えや入浴時などに体をチェックするのはもちろんのこと、マダニは、脇の下、
足のつけ根、手首、膝の裏、胸のした、頭部などにつきやすいので特に注意してみることを
おすすめします。

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