ノロウイルス感染症ってどんな病気?症状や予防法 治療法は?

ノロウイルス感染症とは、乳幼児から高齢者まで幅広い年齢層で下痢やおう吐をひきおこす
ウイルス。「感染性胃腸炎」の原因となるウイルスで、散発的とともに保育園・幼稚園や
学校、高齢者施設などで集団感染発生原因ともなっている。
おもに冬場におおい。11月ごろから流行がはじまり12~2月にピークをむかえるが、年間を
とおして発生する。原因ウイルスであるノロウイルスの増殖はひとの腸管内のみだが、乾燥や
熱にもつよいうえに自然環境下でも長期間生存が可能。 感染力が非常につよく、少量の
ウイルス(10~100個)でも感染・発症する。

ノロウイルス感染の予防

感染したひとの便やおう吐物にはウイルスが大量に含まれている。
次のことに気をつけて予防しよう!

手洗い

トイレのあと、食事や調理前などには、石けんをつかいしっかりと手をあらう。
30秒以上、くりかえし洗う。

食品への加熱

ノロウイルス汚染の可能性がある食品を調理する場合は、十分に加熱する。
中心温度が85℃~90℃で90秒以上の加熱。

便やおう吐物の処理

素手でさわらず、必ずビニール手袋、マスク、エプロン(ガウン)を着用する。
雑巾、タオルなどでおう吐物、下痢便をしっかりふきとる。ふきとった雑巾、
タオルはビニール袋にいれ密封し、すてることをおすすめする。
おう吐物の消毒は市販の塩素系消毒剤(漂白剤)を水でうすめたものを使う。
次亜塩素酸ナトリウム0.1%または1000ppm。
※ 塩素系漂白剤調製液は、漂白作用があるため、脱色される可能性のある
  ものは注意する。

感染経路

ヒトからヒトへの感染と、食品を介しておこる食中毒がある。

●感染経路がはっきりせず急にさむくなり全国一斉に発生する乳幼児の場合。

●感染したひとの便やおう吐物にふれ、手指を介して口にはいった場合。

●感染したひとの便やおう吐物が乾燥し、空気中のほこりや粉塵として舞い
 あがり体内にとりこんだ場合。

●感染したひとが汚染した手のままで調理した食品をたべた場合。

●ウイルスに汚染した二枚貝を生あるいは十分に加熱調理しないでたべた場合。

症状

潜伏期間は12~48時間で、おもな症状は、吐き気、おう吐、下痢、腹痛、軽度の発熱が
みられる。胃をひっくり返すようなおう吐もしくは吐き気が突然、強烈におこる。
下痢は、重症例では1日に十数回も見られるが、通常は2?3回で治まる。発熱は約37~
38℃の軽度で、大人では吐き気や腹部膨満感といった症状がつよい。通常は2~3日で
回復し、後遺症もない。また、感染しても発症しない場合や風邪のような症状もある。
しかし、乳幼児や高齢者などでは、重症化したり、おう吐物をのどに詰まらせたりする
ケースがある。
※ 腹部膨満感とは、食べすぎ飲みすぎで胃が膨らんだり、空気をたくさんのみ込んだり、
  腸管にガスなどがたまったりしておこるもの。

症状のない「不顕性感染」に要注意!

ノロウイルスに感染したにもかかわらず、おう吐などの特別な症状がでないまま便中に
ウイルスを排出することがある。これを「不顕性感染」という。無症状であっても
身近なひとに症状がある場合は自身も感染している可能性があるため、無自覚のまま
感染源となる場合がある。食品をとり扱うかたなどは特に注意が必要。

治療法

ノロウイルス感染症への特別な治療法はなく、特効薬もない。このため、症状をやわらげる
補液、鎮吐薬や整腸薬などの対症療法がおこなわれる。
乳幼児や高齢者では、おう吐、下痢による脱水症状をひきおこすことがあるので、水分と
栄養を補給することが大切。
※ 乳幼児の場合、ジュースや牛乳などの濃いのみものを与えたり、一気にのませると
  吐きもどしてしまうことがあるので注意する。

参考

少量(20mlくらい)の経口補水液をのませ、20~30分くらい繰りかえす。その後おう吐が
なければ、ゆっくり50~100mlをのませる。

部屋をあたたかくし湿度をたもち、安静にしゆっくり休む。
医師の指導のもとに補液・食事をする。
次回の急なおう吐、下痢のため、経口補液を保管する。

脱水症状がひどい場合には、病院で点滴をおこなうなどの治療が必要となる。下痢症状が
ひどいからといって、つよい下痢止めを服用すると、ウイルスが腸管内にたまり、回復を
おくらせることがあるので注意する。
またおう吐物により気道がふさがり、「窒息」をおこすことがあるので、よく観察する
ことが大切。

汚物処理時の6つのポイント

塩素系漂白剤を水でうすめ、0.1%(1000ppm)の塩素系漂白剤調製液をつくる。
※ 塩素系漂白剤調製液は、漂白作用があるため、脱色される可能性のある
  ものは注意する。

・使いすての手袋、ガウン(エプロン)、マスク、くつカバーなどの個人防護具を
 着用すること。

・処理をするひと以外は、汚物に近づかないこと。

・効果的な殺菌剤をつかうこと。

・十分に換気をすること。

・ウイルスはひろく飛散し、たかく舞いあがるため、広範囲の壁や床を洗浄すること。

・処理後には手洗いを2度おこない、うがいをすること。

衣類の洗いかた(準備するもの)

「準備するもの」と「服装」は汚物の処理方法とおなじ。

塩素系漂白剤を水でうすめ、0.02%塩素系漂白剤調製液をつくる。
※ 塩素系漂白剤調製液は、漂白作用があるため、色柄ものの
  洗濯には注意する。

衣類洗濯時の4つのポイント

・すぐに洗えないときは衣類をビニール袋にいれ、周囲を汚染しないようにする。

・下洗いをする

 付着した汚物中のウイルスが飛びちらないように処理をしたあと、洗剤をいれた
 水のなかで静かにもみ洗いする。その際には、しぶきを吸いこまないように注意
 しておこなう。

・リネン類の消毒

 0.02%塩素系漂白剤調整液での消毒が有効。そのあと、十分にすすぎ、高温の
 乾燥機などをつかうと殺菌効果はたかまる。85℃で1分間以上の熱水洗濯が
 効果的なので、熱水洗濯がおこなえる洗濯機があれば利用しよう。
 ※ 布団などすぐに洗濯できない場合は、汚物の付着した部分をよく乾燥させ、
  スチームアイロンや布団乾燥機をつかうと効果的。

・洗濯した場所の清浄化

 下洗いをおこなった場所も0.02%塩素系漂白剤調整液で消毒し、洗剤をつかい
 清掃をおこなう。

ロタウイルス感染症とのちがい

ロタウイルス感染症とのちがいは?

ノロウイルス感染症は、冬から春にかけ乳幼児を中心におう吐や下痢をひきおこす代表的な
ウイルス。生後6ヶ月から2歳の乳幼児におおくみられ、5歳までにほとんどすべての子供が
感染する。保育園・幼稚園や学校などで集団発生することもある。
流行り時期は、おもに1~4月。

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